幸福であるが名前はまだない

人の不幸を願ったりはしないけれど、かと言って幸せを願えるほど出来た人間じゃない。
例えば、友達が誰かと付き合い始めたとか、新しい一歩を踏み出したとか
そういう要所要所ではおめでとおおお！って思える。
でも常に誰かの幸せを考えてる訳じゃない。
出来た人間じゃないから。

そんな私にも、気付けば頭の中にふっと登場してくる人物が出来た。
その人は嬉しい、悲しい、楽しい、切ない、などの人間らしい感情を復活させてくれた。
また、引きこもっていた私を外に出してくれるきっかけを作ってもくれた。
たくさんの未経験を経験済みにさせてくれた。

当たり前なことと言えばそれまでだけども、
人の嫌がることはしないとか行動することの大切さとか、それもよく意味を考えて動くこと、とか
はっきり言う強さや大切さも教えてくれた。

いちいち勝とうとするなとよく言われる。
確かに私は無意識でも意識してても何かにつけ競っているところがあるので耳が痛かった。

それらすべて「教えてるんです」という感じではなく、
その人の話を聞いていると自然と勉強になり、ああ学ぶべきことが多いわといった感じ。
私が勝手に感心して脳内メモ帳にペンを走らせてる。
そのメモ帳のページは増えるばかり。

吸収するべき内容ばかりで目から鱗は落ちまくるし
とにかく、何かしなきゃ！と言う気にさせてくれる。
何か特別に言われたわけではないけれど、
それが逆に少しでも何かしなきゃ！というプレッシャーになる。


もちろんムッとしたりイラッとしたり、もする。
それに意味がわからなくて「？？？」ってなったり
それ以上に意味がわからなくてびゃーびゃー泣いたりもした。
泣いた件に関してはそれはそれは鬱陶しかったろう。

最近は、その人に対し、えーなんか違うのではないの？と思っても
振り返って、我に返ってよくよく考えるようにしている。
そうすると一体彼のどこがいけないというのか、
根無し草の私が、お世話になりっぱなしの私が果たして文句を言える立場なのだろうか。
という結論に辿り着く。
根無し草、などの点を取っ払って考えてみても答は同じ。
私は馬鹿で何も持っていなくて何も出来なくて中身もない。
それなのにこんなに良くしてもらって。

なんだかんだで私が悪かったと思わされる。
泣き寝入りとか妥協、諦めではなく、自分が悪いんだってコントロールされてるわけでもなく。

権利ばかり主張しているし。
よく考えないで喋るし、行動するし。



すごく尊敬してる。
出会えて良かったと心から思ってる。
大袈裟だけれど、今まで無事生きてきてくれたことにも感謝。
って私が言うと変なかんじだ…
けど本当に本当にそう考えちゃうよ。

出会い運の良さだけは誇れる。
ああでもこの人のこと、運で片付けたくないな。

強くて優しい。
ずっと仲良くさせていただきたい人物です。