恋と病と音楽と

病院へ行った。
K先生は、早く私を治したいのだろうか。
そんな様子が窺えた。

そんな急激に治るなんて思っていない。
慢性化してもはや生活習慣になってしまっている強迫観念・強迫行動が数週間でなくなるなんて。
しかも薬だけで治すのは難しいんじゃないのか。
かと言って行動療法はしたくない。
入院したくないし・・・それに家族の協力が必要になるらしい。
家族には迷惑掛けたくないよ。

正直言って治るのが怖い。
だが演じてなどいない。

今日はカウンセリングもあった。
ちょっと期待してた。
今の気持ちを誰かに聞いてほしくてたまらなかったから。

カウンセラーは頭の良さそうな女性だった。
笑った顔が引きつっているのが自分でもわかった。
Sちゃんのことも、ちょこっと話した。
思いのほか親身になって聞いてくれて、嬉しかった。
このカウンセラさん、
Sちゃんの話題の途中で今にも泣き出しそうな顔をするから心が痛かった。

また2週間後。
それまでには何か変化があればいいな、色々と。

私は人に相談した事により、
Sちゃんとの関係は幻ではなく事実だったんだと思い知らされた。
妄想ではなくあの人は実在していて、そして消えた。
そう考えたら悲しくなってきて、
生きる意味ってなんだろうとかどんよりとマイナス思考になり始めた。

3月9日を歌いながら一駅分歩いた。
そうそうこの日3月9日だったんだよねぇ。
電車代もったいないから歩けるようならこれから歩こうかな。



地元駅に着いて、これはマズイ！
沈む！沈みたくない！！
との思いでCD売り場をうろつく。

ずっと私の馬鹿な強迫のせいで来れなかった場所。
やっと行けたよ。

Syrup16g買って帰った。
しばらくこれで癒されよう。